プスコフ97年夏(3)


蚊のプーンという音と格闘しながらも、一日中歩き通しだったのでいつの間にか眠りに落ちていた。

そして朝が来た。また新しい一日の始まりだ。
目の前に広がる湖は時間によって、その姿を大きく変える。

マキシムは魚釣り。カプチョー二とナターシャは対岸にボートがあったはずだ、と大きな湖の対岸までボートを探しに出掛けたようだ。

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足場が悪いので、少し島になっているようなところから水に飛び込んでみる。
とても冷たくて気持ちが良い。
そういえば、日本の湖で泳いだ記憶がない。湖で泳ぐようになったのは、ベルリンに来てからだ。そしてなぜか、身体に一糸まとわずザブン!というスタイルが多い。ましてやこんな人里離れた湖だとなおさら、だ。



1時間ほど経っただろうか、遠くの方に筏に乗った二人の姿が見えてきた。
ボートというよりは筏である。以前に来た時に対岸に乗り捨ててあったものなんだろう。

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何をするわけでもないが、こうして時間はどんどん過ぎていく。
魚を釣ったり、筏を漕いだり、泳いだり、森にベリー類やきのこを探しに行ったりしているうちに。

何度も泳いだこの湖とも今日でお別れだ。
自分の足で手に入れたこの眺めを忘れることはないだろう。

小屋に帰る途中で。「Козлы」(ヤギたち:ヤギ「Козёл」とはロシア語でバカという意味のスラング)という村の看板を見つけた。記念写真を撮ろう、とか言って、シャッターが切れる直前にすたこらさっさ。勿論、その意味は後で聞かされた。

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「バカたちの村/阿呆村」とも意味が取れる村の標識だったわけだ。まあ、ある意味当時バカになっていた私にはぴったりすぎる命名である。

ダーチェから湖まで6時間くらいかけた行ったのに、ダーチェにはその半分ほどで着いてしまった。行きに、散々道のないところを歩かせたカプチョーニは、「実は道はちゃんとあるんだ。」と言って笑った。

またやられた!


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by zaichik49 | 2008-03-16 03:40 |


ベルリン在住、ベルリナーによるモスクワ体験記も一段落。今後も気になるロシアや現在のベルリン生活の中で想うことをつらつら書いていこうと思います。


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2009年9月29日に長女を出産しました。タグの「妊娠」にて妊娠覚え書きをまとめてみましたので、また覗いて見てください。

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