サバカなお話


さて、「ベルリンとモスクワ」で書いた近所の散歩とモスクヴィッチとの不運な出会いだが、その後なぜか3人のモスクヴィッチの中の一人の荷物が突然、当時暮らしていた共同アパートに運びこまれることになる。

「あ、これ預かってもらえる?カプチョーニの荷物なんだけど。」
「は?」

もちろん、その後で本人まで預かることになるとは。ハハハ。

そんなこんなでベルリンに暮らし始めた初っ端から何だかハチャメチャな展開に。
しかもアパートの住人はアメリカ人2人(NY出身のドラマーとテキサス出身のハードロックバンドの女性ボーカル)とドイツ人1人(生物学科の学生でビオ大好き)。そこにドイツ語の話せない日本人とロシア人が。

まあ、かなりメンタリティー的に違いがあってただでさえややこしいわけです。
ハードロック姉ちゃんは朝からファッ○を連発し(クロイツベルクのバーで朝まで働いた後なので、まあ気持ちは分かりますが)、学生のドイツ人はテスト前になると騒音を避けるため友人の家に避難、勝手の分からない日本人は姉ちゃんを怒らせてばかり、ロシア人はマイペースに好き勝手にしている・・・ とまあこんな感じ。

ただ、そのイボンヌというハードな姉ちゃんがふと漏らした言葉にこんなものがあります。

「でも、あのロシア人にはソウルがあるよね。自分のルーツを大事にしているというか。あんたの他の高慢ちきなドイツ人よりよっぽどいいんじゃないの?」

「・・・そりゃどうも。」(あれ、この人結構鋭いかも?)

そして、風来坊のカプチョーニ(ロシア語で「薫製」と呼ばれているって一体?)は手書きの本のようなものをくれた。

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当時はロシア語がさっぱり分からなかったのでボイスレコーダーに声を吹き込んでもらう。どうやらサバカ(犬)とカタラーヌスとスナルターク(KATPAHYSとSYHAPTAK)の話のようだ。そして残念なことに、こういう気の利いたプレゼントにはめっぽう弱いのだ。とうとう帰るんだね、カプチョーニ。

そう、ある日彼はこう言った。

「明日、モスクワに帰る。」

散々振り回されたからなのか、あまりの環境の違いからくるストレスからなのか、カプチョーニが去った数日後、ベルリンで救急病院の世話になってしまった。そんなことは、あれが最初で最後だった。トホホ。


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by zaichik49 | 2008-08-04 03:36 | ベルリン


ベルリン在住、ベルリナーによるモスクワ体験記も一段落。今後も気になるロシアや現在のベルリン生活の中で想うことをつらつら書いていこうと思います。


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2009年9月29日に長女を出産しました。タグの「妊娠」にて妊娠覚え書きをまとめてみましたので、また覗いて見てください。

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