アメリカ型インフルエンザ


数日前に妹からのメールに「お姉ちゃんも豚インフルエンザには気を付けて!」と一言。

豚?鳥の次は豚??

と首を傾げたのはその日のみ。翌日には至るところで「豚インフルエンザ」の話題が上りました。
Die Zeitの本日付のオンラインニュースにはドイツ国内で3名の感染者が出たという記事が掲載されていた。

これまでに感染の疑いが持たれていた患者は、メキシコ旅行の後に流感に似た症状でハンブルクの病院に来たという22歳の女性、レーゲンスブルクの大学病院の30代終わりの男性、そしてフランケン地方の町クルムバッハの37歳の女性で、ベルリンのロバート・コッホ・インスティチュート(RKI)によって今日未明に3名全員の感染が確認されたという内容である。

ところが、「豚インフルエンザ」という呼び方は誤解を生む、と言う内容の記事も同じくDie Zeitで見かけた。

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© Raul Arboleda/AFP/Getty Images

「豚インフルエンザを持つ豚はいない」というタイトルになっており、新型ウィルスは毎年冬に約1万人の人が亡くなる人のインフルエンザと同様であり、これまでに豚が感染したという確認はされていない、とサブタイトルにある。

内容を要約すると、「豚インフルエンザ」という呼び方は多くの人に「鳥インフルエンザ」を想起させるが、このふたつのインフルエンザは全く違うタイプのもので、世界保健機構WHOによると新型ウイルスH1N1は人そして豚や鳥の遺伝学上の要素を含むインフルエンザウイルスであるということだ。

今回の新型ウィルスH1N1は「人間のインフルエンザだ」、と動物衛生フリードリヒ・ルッフラー・インスティチュート(Friedrich-Loeffler-Institut für Tiergesundheit)の所長トーマス・メッテンライター氏も強調し、「このことからも、アメリカ型インフルエンザと呼ぶべきだ。」としている。

また、中国やロシアなどを含む六カ国でメキシコ及びアメリカからの生きた豚及び豚肉の輸入が禁止されているが、これは経済的そして政治的な思惑が背後にある、と批判している。

以下は外務省 海外安全ホームページの情報であるが、ここでも「豚インフルエンザ」よりも「新型インフルエンザ」という名称が使われている。

1.概況
(1)WHOは30日(日本時間)、新型インフルエンザのパンデミック警戒レ
  ベルをフェーズ4から5に引き上げました。

(2)WHO事務局長は、その理由として、一つの地域内の複数の国において
  持続した感染拡大が継続していると述べています。

(3)つきましては、メキシコ以外で新型インフルエンザの感染が確認され
  ている国に渡航を検討されている方は、渡航先の感染状況及びWHOの情
  報等最新情報を入手し、十分注意してください。また、これらの国に滞
  在されている方は、今後WHOの情報にも留意しつつ、感染防止対策を徹
  底するとともに、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診して
  ください。
 (注意)
  ※30日午前9時現在、メキシコ以外でWHOにより感染が確認されている国
   (7カ国):
    米国、カナダ、スペイン、ニュージーランド、イスラエル、英国、
    ドイツ
   独自に感染確認を公表している国(2か国):
    オーストリア、コスタリカ
  ※今後感染が確認される国が増える可能性がありますので、最新情報の
   入手に努め、新た な感染国となった国への渡航についても、同様に
   十分注意願います。


鳥インフルエンザの時もそうだが、今回の新型インフルエンザについても、一体どのように気をつければいいのかと困ってしまう。基本的にコンサートやシアター、映画館、クラブなど多くの人間が集まる場所に行かない、手洗いうがいをきちんとする、出来ればマスクを着用する、などが具体的な対策なのだろうが目に見えないウイルスが相手だけにやっかいだ。

願わくばこれ以上、感染が拡大しないことを祈るばかりだが、今回の新型インフルエンザは人から人の感染が確認されていることもあり、前回の鳥インフルエンザ以上の感染拡大が懸念されているらしい。

便利な世の中になっても、インフルエンザで亡くなる人が後を絶たないというのも何だか皮肉な話である。
だが、ロバート・コッホ・インスティチュートの統計ではドイツ国内だけで毎年8000人から11000人がインフルエンザで死亡しているというのだから驚きだ。95年から96年にかけては3万人ほどの死者が出たという。
「この数字に比べれば、今回のアメリカ型ウイルスの感染数はまだはるかに少ない。」という内容で記事が締めくくられていのが印象的だった。

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by zaichik49 | 2009-04-30 20:00 | その他


ベルリン在住、ベルリナーによるモスクワ体験記も一段落。今後も気になるロシアや現在のベルリン生活の中で想うことをつらつら書いていこうと思います。


by zaichik49

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2009年9月29日に長女を出産しました。タグの「妊娠」にて妊娠覚え書きをまとめてみましたので、また覗いて見てください。

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