妊娠覚え書き1



今年の1月のロケはNHK「クローズアップ現代」の取材でハンブルクにあるwellcomeという社会起業家が始めた経験不足の新米ママを出産後の初期の段階からサポートするサービスを提供している団体を訪れた。
初ロケのテーマが「赤ちゃんと母親」に関する社会企業家だったというのも何だか不思議な偶然だった気がする。現場には生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんがたくさんいた。

結局、その取材分は放送には至らなかったのだけれど、「こんな組織があるんだな。」とか「ドイツの母親に対する保護制度は整っているな。」と色々勉強になる取材だった。

そして1月末にはいつもとても楽しく仕事をさせてもらっているdさんとEPさん、ベルリンのデザイナーeboyとの某モバイル会社のWebサイト企画を担当することになった。いつものようにわいわい楽しく、eboyの事務所でミーティングをし、かなりの作業を現場で詰めて無事に話はまとまり、最終日にはdさんとフィルハーモニーで小澤征爾指揮、Lang Langのピアノの演奏を楽しみ、帰りに滞在ホテル近くにあるバーで遅くまで話し込んだ。
が、その時に初めて「あれ?体調が何かおかしいな。」ということに気が付いた。
その日はコンサート終了後にバーに行ったのだけれど、立ち飲みのカウンターで飲めない私はアップルサイダーをちびちび飲みながらアイスバインを食べるdさんとお話していた。なぜか途中から飲んでもいないのに立ち続けていられないほど疲れを感じてきた。そして、とうとう他所から空いていた椅子を持って来てそこに無理矢理座るという行為に至った。「もう立ち続けるのが限界。」という感じだった。

そこで、あーこれはますます怪しいな、と身体で感じたわけである。
来るはずの月のものが予定日を過ぎても来ない日が数日続いていたこともあり、とうとう来たか?という感じである。翌日、相方に検査薬を購入してもらい、試してみると結果は「+3」。妊娠3週間以上、と出た。
ほぼ間違いない。ところが産婦人科に行こうにも、その週は月から金までアテンドが入っていたし、おまけに日曜日には休暇で日本行きという素晴らしいタイミング。まずは日本に2週間滞在し、帰ってからすぐに病院に行ける様に予約を入れておくことに。

そのタイミングで休暇を取れたのも今から思い返してみると偶然である。
本来なら2月上旬に担当するはずだったベルリン・ウィーンロケがベルリンのみになり、その流れで他の同僚がそのロケを担当することになった。元々は彼女が2月上旬に休みを取るはずだったのが通らず、フライトの関係ですぐに返事がもらえると嬉しい、と私が打診した2月上旬あるいは3月下旬の休暇についてはなぜかすんなり通り、それなら2月にしよう、とフライトをすぐに手配していたのだった。

妊娠中に長時間フライトに耐えられるのか?日本滞在中に具合が悪くなったらどうやって帰るのか?という幾ばくかの不安はあったが、あれこれ心配しても仕方ないということで決行。出来るだけ楽な服装で何とか関空まで辿り着いた。家族にしてみれば去年の11月に帰国したばかりなのに、どうしてこんなに早いタイミングで二人で帰国するのか?と逆に何かあるんじゃないのかと疑っていたらしい・笑
「確定ではないけれど、多分妊娠していると思う。」と伝えると皆喜んでくれた。
二人目を産んだばかりの妹からは参考までに、と「はじめての妊娠・出産」という本や自分の通院していた産婦人科でもらったという妊娠の手引き書のようなものを貰う。「あんまり動き過ぎたらあかんで。無理も禁物。」と皆から散々心配される。東京に行ったり、温泉に行ったり、挙げ句の果てにはあるコンサートにまで招待されることになっていたからだけれど。

ただ、さすがに滞在2週目からいつものように動き回れない自分を感じ始める。まず、朝と夕方が辛い。
食欲が低下してきて、風邪気味のようなおかしな体調になってきた。ピークは琴平の温泉帰りの9日の神戸。
まさに、その日がコンサートだった・・・ 
移動が続いたのが良くなかったのか、コンサート中に熱が上がったようで泣く泣く途中で退席。

でも、優先順位は守らねば痛い目に合う。その時は自分の身体が最優先だった。

何とその日は大阪に帰る事もままならず、ホールからタクシーを拾って近くのホテルまで行ってもらい、ベッドに倒れ込んだ。高熱が出ていたんだと思う。何だか自分の思い通りにならない身体がとても悲しかったのを覚えている。

そしてその日からドイツに帰国する日までは、ほとんど寝たっきりだった。
無事に帰れれば、ともうそれだけである。
その心配も取り越し苦労で、何とか無事にベルリンに到着し、残りの休暇3日を消化する。
そして週明けの2月16日に初診を受けることになる。

産婦人科で状況を話すと、尿検査もなく、すぐに超音波断層検査をすることに。画面には丸い胎のうと魚のような形をした赤ちゃんが写っていた。妊娠しているという自覚はあったが、実際に目で見ると何だか不思議な気持ちになった。この日ですでに妊娠7週間と2日目(7W2D)だということが分かる。予定日は10月1日だそうだ。その他にはFolio Forte(葉酸/Folsäure、ヨード、ビタミンB12)という錠剤を飲む様に勧められる。

葉酸というのが聞き慣れない単語だったのと、日本語にしてもピンと来なかったので、ちょっと調べてみた。

■葉酸の説明
葉酸はビタミンB群の仲間で、主な働きは赤血球の形成・成熟ですが、その他にも生体の組織形成や細胞の発育機能正常化などにも欠かせない栄養素です。葉酸は最初にほうれん草より抽出されたことからこの名がつきました。

葉酸は腸内細菌により合成されるので欠乏することはあまりありません。しかし、深酒や喫煙は葉酸の働きを低下させ欠乏症の原因になります。

葉酸はタンパク質や核酸の合成に必要な成分で細胞分裂を活発にする働きがあります。葉酸はビタミンB12とともに赤血球のヘモグロビンを作るのに重要な役割を話しますので貧血を防ぐにはビタミンB12と一緒にとるのが効果的です。

葉酸は貧血だけではなく妊娠中にも必要なビタミンで、厚生労働省も妊娠中には摂取量を増やすように指導しています。

■葉酸の効果があると思われるもの

毛髪(抜け毛、薄毛、はげ) / 口内炎 / 貧血 / 動脈硬化 / 抗血栓 / 血行促進 / 

■葉酸が含まれる食品例

なつめ(棗) / いくら(イクラ) / にら(ニラ) / 大根の葉 / 大豆 / 卵黄 / モロヘイヤ / 菜の花 / アスパラガス / そらまめ(ソラマメ) / 牛レバー / ほうれん草(ほうれんそう) / とんぶり / ひまわりの種(ヒマワリの種) / 小豆(あずき) / 鮭の筋子 / ブロッコリー / たらの芽(たらのめ) / 納豆 / 小麦胚芽 / ビール酵母 / ぜんまい / マンゴー / 


http://kenko.it-lab.com/info.php/74/より

なるほど。ドイツでも割合手に入るのは卵黄、ほうれん草、ひまわりの種、ブロッコリー、ビール酵母?、マンゴーである。来週はブロッコリーのパスタでも作ってみよう。サラダにはひまわりの種を入れたり。

何はともあれ、検診の結果は異常なしでようやくホッとする。が、問題はその後だった。
検診を受けた翌日の晩になぜか突然調子が悪くなり高熱が出る。計ってみるとなんと39度近くあるではないか。明日は出勤であるが、これはもう会社に行ってる場合ではない。仕方なくその晩はふくらはぎに冷湿布のようなものをタオルでぐるぐる巻いてもらい、額にも冷やしたタオルを当てがい寝苦しい夜を過ごす。朝、熱を計ると有り難い事に37度近くまで下がっていたので、急遽近所の内科を訪れる。流感ではないが、ウイルス性の風邪でしょうということで、熱が39度以上に上がるようであればパラセタモールを飲む様に勧められる。ただし、基本的には飲まないに越した事がない、と言われたのはのは言うまでもない。そして「労働不可証明書」のようなものを3日分出してもらう。

さて、困ったのが会社への報告。先延ばしにしても仕方のないことなので、意を決して電話で体調が優れない事に加え、妊娠について簡潔に報告。さすがに社長も予期しなかったことだったらしく、電話先で思わず笑いが出たのがおかしかった。気分的にはこれで随分楽になる。そして、休暇明けの水曜日から金曜日まで結局自宅療養することとなった。
この頃が長時間フライトや時差も重なったためか、体調はかなり悪かったように思う。途中で同僚の何人かに妊娠について話す機会があったので報告すると、皆一様にかなり驚いていた。

週明けの月曜日、同僚のみんなと社長に妊娠報告及び今後について簡潔に相談。
基本的にロケには出ない事、これまでの事務所での業務に加え、経理を担当している会社に提出する書類の整理を引き受ける事になる。出産後についてはこの段階ではまだ話は出なかった。

これで解決、と思いきや私の妊娠が引き金となり、新しい日本人を採用する必要性が出たり、と会社の人事にも影響が出ることになった。

検診2回目に続きます。
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by zaichik49 | 2009-03-22 07:22 | 日常


ベルリン在住、ベルリナーによるモスクワ体験記も一段落。今後も気になるロシアや現在のベルリン生活の中で想うことをつらつら書いていこうと思います。


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2009年9月29日に長女を出産しました。タグの「妊娠」にて妊娠覚え書きをまとめてみましたので、また覗いて見てください。

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